ミッション

『水月先輩…大丈夫ですか?』「こっちは何とかね…遙はどうしてる?」『お姉ちゃんは…順調に中枢に向かってます…』

「そう…」『水月…大丈夫?』「遙、こっちの心配は良いから、あなたは自分の任務を…ブチ!」『水月先輩!水月先輩!』

『水月!水月!』


「どうしたのさ?大声だして…」「水月先輩が…」「あん…?」

茜は必死にキーを叩く

「どうしたのさ?」「水月先輩の生命反応が…消えたんです!」「あんですと〜!」

あゆは慌ててモニターを覗き込む

「私…探しに行ってきます!」

あゆは、血相を変えて出て行こうとする茜の肩をつかみ、それをとめる

「あんたが行っても、何も変わらないさ…」「でも…」「あんたは、ここで指示をくれ…」「え!?」


「茜…」『水月先輩のことは、こっちに任せてお姉ちゃんは任務を優先して!』「でも…」

『でもへったくれも無いのさ!さっさと、行け!』「う、うん…」

遙は重い足取りで中枢へ向かって進み始める


『その辺りで、水月先輩の生命反応が無くなった辺りです…。何かありますか?』「いや…別に何も…ん?」

あゆは、床に落ちている数本の青い髪の毛を拾い上げる

『何かあったんですか?』「髪の毛がね…」『!?』「ま、これだけだったら、交戦中に…」

あゆはその髪の毛をしまう


『キャー!』「お姉ちゃん!どうしたの…」『どうしたのさ?』「お姉ちゃんの悲鳴が…」

『あんですと〜!場所は…?』「ちょっと待って下さい…」

茜はすばやくキーを叩く

「わかりました!そこからまっすぐ北の方角です」『了解!』


あゆは目の前の壁を軽く叩き、ニヤッと笑う

「ちょっと派手にいくわよ〜!」


『お姉ちゃん…お姉ちゃん…応答して〜!』

遙を襲った者は、通信機を床に落として踏みつけて破壊する。

床に倒れている遙抱えあげようした時に、後方の壁が砕け散る

「おい!ここで間違いないでしょうね〜?」『なんてむちゃくちゃな…』「どっちなのさ!」『そこです…』

遙を襲った者はゆっくりと振り返る

「お!珍しい奴の登場じゃないさ…」

あゆは不適に笑う


『…ね…あ…ね…』「誰ですか?」『た…す…け…て…』「誰ですか?」『も…う…プツ!』

茜はしばらくその場で呆然とする。正気に戻ると、急いで周波数調べ、複雑な顔をする


「まさか…こんな形で再開するとはね〜。皮肉なものね〜。糞虫…」

あゆはニヤッと笑い、銃をそいつに向けて構える

「あんたは、あの時…」


『嫌!孝之君と一緒に…』『もう無駄よ。私だって…出来る事なら…でも…』『お姉ちゃん…水月先輩…』

三人は、脱出ポットの中から崩れゆく宇宙ステーション見ながら奥歯をかみ締める


「どうやって生き残ったは、この際どうでも良いさ…。そいつは返し貰うわよ」

謎の人物は、遙を抱え上げ全力逃げ出す

「あ、待てや…コラー!」

あゆもその後を追いかけて行く


「これは…本当なの…」

茜は顔を軽く振る

「嘘…ですよね…。だって、あの時に…確実に…」「ふーん…そうだんだ〜」

茜は慌てて声のした方を見て、目を見開く

「まさかと思ったけど…裏で意図を引いてたのは、あなただっとはね…。あなたのせいで孝之は…」

「い、いったい…何時から…」

茜はそう言いながら気が付かれないように銃に手を伸ばす

「おっと!動かないね。私の打ちたくないのよ〜。特にその背格好だとね…」


「うりゃ〜!」

あゆは逃げる奴の肩に飛び乗って、頭に銃を突きつける

「ささっと止まりなさい。さもないと、その頭を吹っ飛ばすわよ…」

逃げていた奴は、ゆっくりと速度を落としはじめる

「そうさ、最初からそうすれば良いのさ…」

奴は、腕を曲げてあゆの方を向ける。腕は皮膚がすべて外れ、中から銃が姿を現す

「あんですと〜!」


「だから動くなって言ったのよ…」

床に無造作に転がるガラクタを眺めながら、やるせない気持ちでいっぱいになる

「さて、本物はどこに居るのかしら?」

端末を操作して検索を始める


「はぁはぁ…サイボーグって聞いてないわよ…」

あゆは肩で息をしながら座り込む

「しかし…こんなの作る奴といったら…」

あゆはしばらく考えて複雑な顔をした後、遙に近づいてゆく

「ほら、起きろや…」

あゆは遙の頬を軽く叩と、遙はゆっくりと目を開ける

「気がついた?」「私…」

あゆは近くに転がっているガラクタを指差す


「ここね…」

端末をショートさせて、ドアを開けて中に入る

「茜…」

拷問を受けたのか、傷だらけの茜を抱えあげる

「あ…」「わかってる。喋らないで良いからね」

茜は黙ったまま頷く

「さ、脱出よ」


「ここが中枢ね…」「うん…」「ほら、さっさとやる!」

遙は、中枢にある動力源に起爆装置をセットする

「ほら、さっさと脱出よ」「うん…」

二人で走り出す

「ところであんた…タイマーをどれ位にセットしたのさ?」

遙は四本の指を見せる

「四分ね…逃げるには十分ね」

そういった途端、後ろで爆発音が聞こえる

「あんですと〜あんたまさか…」「ごめん…なさい…」「あ〜とにかく今は脱出よ!」


「メインエンジ始動!動力異常無し!ブースター点火準備…」

あゆと遙が駆け込んで来たのを確認し、ハッチを閉める

「ブースター点火!」「あん?あんたは…」「細かいことは、気にしない…気にしない…しっかり捕まってよ〜!」

あゆと遙は急いで座席に座り、ベルトを締める


「で、どうしたのさ?あの時、確かに生命反応は…」

水月は小さな機械をテーブルの上に置く

「これ…なに?」「これはね、一定時の間生命反応をなくす事ができるのよ」

「それで反応が消えての?」「そうよ…」

あゆは不機嫌な顔をする

「だったら、何で話してくれなかったのさ?」「誰が偽者か…」「あんたって可能性だってあったんでしょ?」

「そうね…その可能性もあったわね。でも、その時は…」

水月は、あゆの方が見る。すると、あゆはふぅ…とため息をつく

「そうさ。あの時…誰かが何もアクションを起こさなかったらね…」「どうゆうこと…?」

遙はきょとんしている

「さて、茜のお見舞いでも行きましょう…」「そうね。全治一ヶ月だった?化け物ね〜まったく」

「ねぇ…どうゆうことなのー?」「普段の鍛え方が違うのよ、鍛え方がね」「はん!」

二人は足早に、茜の入院している病院に向かう。その後を急いで遙が追いかける



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