君のぞQUEST〜第三拾六章〜 |
えっと…この辺りだよなー? 「ここで良いのか?」『はい。しばらくお待ち下さい』「了解…」 その場にアユを降ろしペタンと座る 「ここで良いの?」「そうらしい…」「もー少しだって言ったのに〜」「そうだよー」「足がパンパンだよー」 「ま、そういうなって…」 何気なく見た方に一軒の小屋があるのに気が付く 「あそこに行けば、何かあるかもな…」 小屋を指差す。すると、四人は凄い速さで小屋へに向かって走りだす 疲れたんじゃないのかよ 呆れ顔でそれを眺める。そして、四人が小屋の中に入って、少しして叫び声が聞こえて来る な、何だ…。熊でも居たか? 「で…お前達は、ここで何をやってんだ?」「それはこっちの台詞だ!」 「二人で何をしてたの?」「別に良いでしょ。あんた達に関係のないことよ!」 二組そろって同じ顔を付き合わせる 「こう見てみると…かなり不気味ですね…」「あははは…そうだね…」「どっちがオリジナルなのかなー」 『俺だ!』『私よ!』 お互いに睨み合い火花を散らす。アカネは、俺達を元居た二組とここに居た二組に分ける 「そういえば、そっちのみつきさん…お腹が…」「あーこれ…」 みつきはポッと顔を紅くする 「ちょっと待て!お前…まさか…」「ま、まあな…」 照れくさそうに顔を紅くする 「畜生…!俺ですら、触ったこともないのに〜!」 ゴゴゴゴ… ビクッ! 「あんたね〜」 暫くお待ち下さい。ただいま再起不能にされています 「ふん!」「なるほど…こちら二人の方が進展は良い…」「アカネ〜何が言いたいのかしら〜?」 アカネは足早に走り、木の陰からこっちの様子を伺う 「おめでただね」「おめでとう!」「有難う…」「ま、そうなるな…」 「で、奴らの所を抜け出したのか?」「そう、それでここで二人で暮らそうって…な」「うん…」 お互いに幸せそうな顔をする 「こっちの二人とは大違いですね…」「アカネくん…」「アカネ〜」「ふにゃー!ごめんなんさい…」 「そういえば…もう一人のアユさんは?」「どうしたんですか?」「あいつは…」 二人は暗い顔をする。その顔を見て全てを悟る 「そうか…」「うん…」「ま、幸せにな」「子供を大切にね」「言われなくてもするわよ」「当然のことを言うな!」 『今からそちらに降ります』「了解!」 エターナルがゆっくりと降り来て、入り口のハッチが開く 「また、街にも遊びに来てくね」「楽しみにしてるから」「必ず行くわ」「おう!」 「それでは、お元気で」「アカネもね」「元気でな」 「じゃあな」「お幸せに…」「頑張れよー!」「子供が出来たら、見せてよね!」 な!何を…言いだすんだよ ハッチが閉まり、エタナールが飛び上がる 『帰って、飯でも食おうぜ』『はい。あなた…』 そういって腕にしがみ付く 『うわ!ば、馬鹿…恥ずかしいだろ。まだ見てるかも…』 モニターの電源を切る 「おあついですね…」「見てるこっちが恥ずかしいわ…」 ミツキは顔を紅くする 「いつか…二人もああなるんでしょうねー」 アカネはニヤニヤにと笑いながミツキを見る 「あれ〜?タカユキクンは?」「どこにもいないよ…」「タカユキさんなら、少し前に折りれました」 『え〜!どうして…』 マユは二人のハルカに言い寄られ、少し後ろに下がる 「何か、大切な物があるから…それを取りに行く仰って…」『そんなー』「これから、どうしますか?」 「ハルカを送って行かないとね」「そうですね」「目的地をそちらに設定します…」 |
ー君のぞQUEST〜第三拾七章〜ー |