校門の柱に寄りかかりながら、とある人を待ち続ける
一人でそこを通過していく人々を眺める。中には楽しそうに帰って行くカップルも…
それから程なくし、待ち人がこっちへと走って来る。笑顔で小さく手を振る
手からは真赤な血が滴り落ちる。目の前には、さっきまで楽しい時間を…
それは違う…一方的に楽しんでいたんだ…あちらさんがな…
「任務完了」『ご苦労だった…』「ひとつ伺ってもいいでしょうか?」
『何かね?』「あんな者が、脅威になりえるのでしょうか?」
『そうだ…だから、今のうちに消しておかねばならんのだ!』
「おかしな事を聞いて申し訳ありません…」
『お前は、何も考えずに言われた者を消すだけ良いのだ』「はい…」
『次のターゲットだ。データは転送してある』「了解!」
端末を操作し、ターゲットの名を確認する。
『ターゲット50001 マサヤ』『ターゲット50002 コウヤ』
さらに端末を操作し、詳細なデータを参照する
なるほどな…この二人なら、少しは楽しめそうだな…
今度は、二人の周辺に居る人々の情報を参照しながら不適に笑う
立ち上がり、自分の姿をマサヤの身近な人物へと変化させる
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