プレゼント まゆ
「ただいまー!」

たたた…ゴン!

「ぐぉ…」

またやってるのか? でも、家でぶつかる場所って…無いよな? なら、何処に…?

そんな事を考えていると、まゆがやって来る

「ただいま」

改めて、笑顔でまゆに言う

「お帰りなさい」

まゆはそう言って、頭を下げる。顔を上げる時に、額を見てみると、ほんのり赤かった

「ぐぉ…お鍋を…」

まゆはそう言って、また走って行く。当然のことながら、壁にりながら


「ご馳走様」

まゆは食器を片付け始める。それが一段落ついた頃に、まゆに声をかける

「何ですか?」「ちょっと、こっちに来て座って」

そう言って、自分の横を指差す。まゆは不思議そうな顔をしながら、やって来て座る

「何ですか?」「ちょっと、目をつぶって…」

まゆは二、三回瞬きをして後で目を瞑った。目を瞑ったのを確認して、そっとポケットから、プレゼントを取り出す

「まだ…駄目ですか?」「ダメ!」「ぎょい…」

蓋を開け、中身を取りだす。そして、ゆっくりとまゆの首に下げてあげる

「もう目を開けても良いよ」

それを聞いて、まゆはゆっくりと目を開ける

「わー、可愛いですね…」

まゆは自分の首から下がる、猫のネックレスを見詰る

「出店のだけどな…。御免な…」

まゆはそれを聞いて、ゆっくりと首を横に振る

「どうですか…?」「似合ってるよ」

そう言って、ニッコリと笑う。

「凄く…嬉しいです」

まゆはそう言ってニッコリと笑う

「俺は、今が一番幸せだ…」「私も…です」

その後も、二人でまゆの誕生日を過ごした

ーENDー


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