300,000HIT記念品
これを彼に届けてあげないとね

ピンポーン!

え? 誰かしら?

「はーい!」

「水月先輩!」

「あら〜茜じゃない、どうしたの?」

「水月先輩、これからお兄ちゃんの所に、行くんですよね〜?」

「そうよ」

「一緒に行ってもいいですか?」

「え、それはいいけど…」

「決まりですね!」

「じゃー、ちょっと待てて」

「はい!」

え〜と、これとこれ…忘れ物ないわよね〜

「お待たせ、さ〜行きましょうか〜」

「はい!」

これで、どん♪喜んでくれるかな〜?

「水月先輩は何を持っていくんですか?」

「ミートパイよ」

「水月先輩の手作りですか?」

「もちろんよ!少し食べてみる?」

「え、いいんですか〜?」

「いいわよ、はい」

「いただきます」

パク

「……」

「どうかな〜?」

「美味しいと思いますよ…」

「ところで。茜は何か持っていくの?」

「私はこれです、水月先輩の写真集です!」

「え!?」

「お兄ちゃんに、水月先輩のがんばってるところ見てほしくて持ってきたんです」

「ね〜、ちょっと見せてよ〜」

「だめですよ〜!」

「いいじゃない、少しくらい〜」

「だめです!」

「いいわよ〜、どん♪に見せてもらうから〜」

「え、水月先輩も見るんですか!」

「当然でしょ!私の写真集なんだから〜もしかして、見られたらまずい写真とか あるのかしら〜?」

「え!そんなのは…ないですよ〜」

この慌てよ〜、多分あるわね

「あ〜!お姉ちゃんから預かったもの、忘れてきちゃった〜!」

「大変じゃない、すぐに戻らないと」

「そうですね」

「茜〜…」

「あ、お姉ちゃん」

「ひどいよ〜忘れていくなんて〜」

「ごめんね」

「はい、これ」

「ね〜、遙も一緒に来ない?」

「今日は…ちょっと…」

「お姉ちゃんはだめですよ〜、これから鳴海さんとデートなんでから〜」

「そうなの?」

「うん…」

「それじゃ〜仕方がないわね」

「ごめんね、誘ってくれてのに…」

「気にしなくていいわよ〜、孝之によろしくね」

「うん、またね水月」

「お土産よろしくね〜!」

今なら取れそうね〜 サッ

「あ!」

「どれどれ…」

「返してください!」

ひょい

「へ〜、よく撮れてるじゃない」

「それはそうですよ〜!なんていっても、カメラマンの腕がいいですから!」

「モデルがの間違えでしょ?」

「あ、そうですね…」

「水月先輩、ここですよね〜」

「そうよ、よく知ってるわね〜」

「だって、前のお祝いの時に来た事ありますから〜」

「そうだったわね」

「そうですよ〜、水月先輩はお酒飲んで倒れちゃうし〜」

「そんなこともあったわね〜…」

「忘れないでくださいよ〜」

「あとでこっそりと、どん♪お兄ちゃんにこれ(速瀬水月の隠し撮り写真)渡してあげよ〜」

「今何か言った?」

「え、何も言ってませんよ…」

「ならいいけど」

ピンポーン
ーENDー


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